選手に注目してベットするプレイヤープロップスとは

ブックメーカーの世界は日々進化しており、その中でも特に注目を集めているのが「プレイヤープロップス」と呼ばれる賭け方です。ブックメーカーで人気のある試合の勝敗予想や総得点の予想などとは異なり、プレイヤープロップスでは選手一人一人のパフォーマンスに焦点を当てます。

例えば野球であれば特定の選手が試合中にどれだけのヒットを打つか、バスケットボールであれば何回リバウンドを記録するかといった予測を行うことで、試合の一挙手一投足に新たな興奮と楽しみをもたらします。

この記事では、プレイヤープロップスの基本から、その魅力と楽しみ方、さらに具体的なスポーツごとの事例について詳しく解説します。スポーツ観戦をより深く楽しみたい方や、ブックメーカーでの新しい楽しみ方を探している方は必見です。

プレイヤープロップスについて

プレイヤープロップス(Player Props)は、ブックメーカーにおけるベットオプションの一種です。

具体的には、そのスポーツの試合結果ではなく、その試合における選手のパフォーマンスを予測してベットします。プレイヤープロップスは試合の結果そのものはあまり関係ありません。選手がどのような成績を収めるかに焦点を当てています。プレイヤープロップスにベットすることで試合の細部や選手の個別のパフォーマンスに対する関心が高まり、よりスリリングなスポーツ観戦を実現します。

プレイヤープロップスは各スポーツによって提供される項目が異なります。詳しくは後述しますが、自分が好きなスポーツや詳しいスポーツに応じてプレイヤープロップスの楽しみ方にバリエーションが生まれるため、非常に人気の高いベットオプションとなっています。

プレイヤープロップスが利用できるスポーツ

野球

野球におけるプレイヤープロップスは、多岐にわたる選手の個別のパフォーマンスに賭けることができます。例えば、選手が試合中に記録するヒット数、ホームラン数、投手が奪う三振数などが一般的です。

ヒット数では、選手が試合中に何本のヒットを打つかを予想します。打者の調子や対戦相手の投手の能力、さらには球場の特性などが考慮されます。特定の選手が好調であれば、その選手のヒット数に賭けるのが有利かもしれません。

ホームラン数では、選手が試合中に何本のホームランを打つかを予測します。ホームランを打ちやすい選手や、ホームランが出やすいとされている特定のスタジアムでの試合では、このプロップスが注目されます。例えば、フェンスが低い球場や風の影響を受けやすいスタジアムでは、ホームランの確率が高くなることがあるかもしれません。

三振数では、投手が試合中に何回三振を奪うかに賭けます。投手の最近のパフォーマンスや対戦相手の打線の強さが影響を与えます。三振を多く奪う投手や、ストライクゾーンが広い審判が担当する試合では、このプロップスに賭ける価値が高くなるはずです。

サッカー

サッカーにおけるプレイヤープロップスもまた、選手のパフォーマンスに焦点を当てた賭けが可能です。代表的なものには、選手が試合中にゴールを決めるか、アシストを記録するか、ヘディングでのゴール数や枠内シュート数などがあります。

ゴール数では、特定の選手が試合中に何ゴールを決めるかを予測します。ストライカーやPKのキッカーとして活躍する選手は、ゴール数のプロップスで特に注目されます。試合の重要性や対戦相手の守備力も考慮する必要があります。

アシスト数では、選手が試合中に何回アシストを記録するかに賭けます。攻撃的ミッドフィールダーやサイドの選手は、このプロップスで注目されます。チームメイトとの連携や、選手の視野の広さが影響します。

シュート数では、選手が試合中に何本のシュートを放つかを予測します。積極的にシュートを打つ選手や、攻撃的なチーム戦術が有利になります。対戦相手の守備の堅さや、試合展開も重要な要素です。

バスケットボール

バスケットボールでは、プレイヤープロップスとして得点数、リバウンド数、アシスト数、スティール数、ブロック数などに賭けることができます。これにより、選手のパフォーマンスの細部に注目し、試合全体を通じて彼らの動きを追う楽しみをもたらしてくれるでしょう。

得点数では、選手が試合中に記録するゴール数に賭けます。スコアリング能力の高い選手や、チームのエースとして活躍する選手は、このプロップスで特に注目されます。最近の試合での得点傾向や、対戦相手の守備力が影響します。

リバウンド数では、選手が試合中に記録するリバウンドの数を予測します。センターやパワーフォワードなど、インサイドでのプレーが得意な選手が対象となります。対戦相手のリバウンド力や、試合のペースも考慮する必要があります。

アシスト数では、選手が試合中に記録するアシストの数に賭けます。ポイントガードやプレイメーカーとして活躍する選手がこのプロップスで注目されます。チームメイトの得点能力や、選手の視野の広さが影響します。

スティール数ブロック数もプレイヤープロップスとして賭けることができます。守備の得意な選手や、アグレッシブなディフェンスを展開する選手が対象となります。試合の重要性や、対戦相手の攻撃スタイルも考慮する必要があります。

テニス

テニスにおけるプレイヤープロップスは、選手の試合中のパフォーマンスに焦点を当てた賭けが可能です。代表的なものには、選手が試合中に記録するエース数、ダブルフォールト数、ゲーム数などがあります。

エース数では、選手が試合中に記録するサービスエースの数に賭けます。強力なサーブを持つ選手や、サーフェスが速いコート(例:グラスコート)ではエースの数が増える傾向があります。選手のサーブスタイルや対戦相手のリターン力も考慮する必要があります。

ダブルフォールト数では、選手が試合中に犯すダブルフォールトの数を予測します。サーブに不安がある選手や、プレッシャーのかかる場面ではダブルフォールトが増えることがあります。選手の精神状態や試合の状況も影響します。

ゲーム数では、選手が試合中に獲得するゲームの数に賭けます。実力差のある選手同士の試合の場合は格上の選手がより多くのゲームを獲得する傾向があります。選手の技術や対戦相手の守備力も考慮する必要があります。

プレイヤープロップスのメリット

1. 試合結果は関係ない

プレイヤープロップスの大きなメリットの一つは、試合の最終結果がベットの成否に直接影響しない点です。

通常の試合結果に賭ける場合、どのチームが勝つか、引き分けるかという試合自体の分析が重要ですが、プレイヤープロップスでは特定の選手の個々のパフォーマンスに焦点を当てます。

例えば、バスケットボールの試合でレブロン・ジェームズが30得点以上を取るかどうかに賭ける場合、その試合でレイカーズが勝つか負けるかは関係ありません。選手個人の成績に注目するため、試合全体の展開に影響されずに楽しむことができます。

2. 予想がしやすい

プレイヤープロップスは、予測が比較的しやすいという利点があります。試合全体の結果を予測するのは多くの要素を考慮する必要があり難しいですが、特定の選手のパフォーマンスを予測する方がデータに基づいた分析がしやすいです。

例えば、選手の過去の成績や最近の調子、対戦相手との相性など、細かいデータを使って予測が立てられます。特定の選手に注目することで、情報収集と分析が集中でき、予測の精度を高めることが可能です。

プレイヤープロップスのデメリット

1. 選手に関する深い知識が必要

プレイヤープロップスでは、選手の個々のパフォーマンスに賭けるため、その選手に関する深い知識が必要です。選手の最近の成績やコンディション、対戦相手との相性、怪我の状況など、詳細な情報を把握していないと、正確な予測が難しくなります。

このような知識を得るには時間と労力がかかり、カジュアルなファンにとってはハードルが高いかもしれません。また、選手のプライベートな情報やチーム内の事情も影響を与えることがあるため、継続的な情報収集が求められます。

2. 全ての選手に関してベットできるわけではない

プレイヤープロップスでは、全ての選手に対してベットが提供されているわけではありません。ブックメーカーは、人気選手や注目の選手に対してのみプロップベットを設定する傾向があります。

そのため、特定の選手に賭けたいと思っても、ベットオプションが提供されていないことがあります。また、提供されている選手プロップの種類も限られており、特定のパフォーマンス指標に対してしか賭けられない場合もあります。この制約により、賭けの選択肢が限られることがあります。

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