ブックメーカーの還元率を正しく理解する

還元率という言葉をご存じでしょうか。ブックメーカーに限らずあらゆるギャンブルにおいて使用されている言葉です。
近年、世界中でブックメーカーを利用する人の数が増えつつあります。国内でもtotoやスポーツくじと共にブックメーカーの人口が増えていると言われていますが、なぜブックメーカーは人気なのでしょうか。
ブックメーカーを利用する人の多くはスポーツが好きであることは間違いありませんが、ブックメーカーの持つ魅力はスポーツが楽しめる以上に「還元率高さ」にあるのかもしれません。
この記事を見ている方の中にはブックメーカーについてあまり詳しくなかったり、還元率について何もわからないという方もいらっしゃることと思います。
そこで、この記事ではそんな還元率について、還元率とは何なのか、なぜブックメーカーで還元率が重要なのかという点についてブックメーカー初心者の方でも簡単に理解できるように易しく解説していこうと思います。
還元率とは
そもそも、ギャンブルにおける還元率とは、そのギャンブルでユーザーに還元されるベット額の割合のことを指します。還元率が高ければ高いほど、ユーザーに対してより多くのベット額が払い戻されることを意味することになり、還元率の高さがそのギャンブルの勝ちやすさに繋がると言われています。
例えば、ユーザーから集まったすべてのベット額が100万円で、ユーザーに払い戻される勝利金の合計が100万円の場合、還元率は100%ということになります。90万円が払い戻されるなら還元率は90%です。
こうして見ると還元率が高ければユーザーへの利益が大きくなるということが直観的に理解できると思います。
還元率の差
還元率はギャンブルによって大きく異なります。日本の競馬や競輪、海外のブックメーカーやオンラインカジノなど、ギャンブルを提供しているプラットフォームによって還元率に差があるということです。
また、ブックメーカーによっても、試合によっても還元率に差が生まれるため、どのブックメーカーの還元率がどれくらいなのかという点がブックメーカー間の激しい競争を生み出す原動力となっています。
ブックメーカーの還元率はあらゆるプラットフォームの中でも特に高いとされており、おおむね93%~100%とされています。ブックメーカーが取り扱う試合のオッズによっては還元率が100%を超えることもあり、スポーツベットはユーザーに有利なギャンブルと言えるかもしれません。
100%だとブックメーカーに利益が生まれないのではないかという疑問が湧いてくるかもしれませんが、還元率が100%を超える試合というのはブックメーカーにおいては珍しいものではないのです。
ブックメーカーでは「ブックメーカー方式」というシステムを採用しており、ブックメーカーが設定したオッズは固定化されるため、試合の結果によってはブックメーカーが大損をしてしまうこともあるのです。
極端な例を挙げると、とある試合に一人しかベットしていないような状況でそのベットが的中するとブックメーカーは確実に損をすることになります。試合が始まる前にオッズは確定しており、また、オッズが1倍を割ることはないため、一人のベット的中者は自分のベット額以上の払い戻しを受けることができるためです。
ブックメーカーはブックメーカー方式の採用により、自分が損をしてしまうリスクを負うことで還元率を極限まで高めているのです。これがユーザーの利益に繋がり、ブックメーカーの人気にまで繋がっています。
ブックメーカーの還元率が高いことは解説してきましたが、他のギャンブルにももちろん還元率が設定されています。以下ではあらゆるギャンブルに関してその還元率をチェックしていきます。
競馬
日本でも人気の高い公営ギャンブル、競馬はブックメーカーでもベットすることができるため、良い指標になるかもしれません。JRAが主催する競馬にはあらゆるベット方法が用意されており、それぞれ還元率が若干異なります。
単勝・複勝:約80%
枠連・馬連:約78%
馬単・3連複:約75%
3連単:約72%
競馬の還元率は最もシンプルな単勝・複勝でも80%程度しかありません。つまり、20%ほどは運営の利益として差し引かれているということです。ブックメーカーの還元率と比較すると明らかに劣っていることが分かると思います。
還元率の高さを求めるならやはり公営ギャンブルよりもブックメーカーが適していると言えます。
スポーツくじ
スポーツくじとはサッカーやバスケットボールを対象に各チームの勝敗やスコアを予想して投票し、的中すると当選金を受け取ることができるものです。
特にtotoやWINNERが人気が高く、toto BIGでは億を超える当選金が話題になることもあります。
そんなスポーツくじの還元率は50%以下に設定されています。最大リターンはブックメーカーとは比べ物になりませんが、ギャンブルとして見た時に還元率の低さはやはりブックメーカーには及びません。
そもそも、スポーツくじは文部科学省が管轄しているものであり、スポーツの振興に利用するための財源確保を目的としているため、運営元が損失を出すことは許されません。そのため、還元率は低めに設定し、損失が出ないようなギャンブルとして設計されているのです。
パチンコ
日本で最も愛されているギャンブルと言っても過言ではないパチンコにも還元率はあります。その日の設定や台のスペックによって具体的な数字は異なることになりますが、パチンコの還元率は約80%前後と言われています。
パチプロとして生計を立ててる人やパチンコを趣味で楽しんでいる人などあらゆるパチンコユーザーを平らにするとこのような水準になるということです。
パチンコは演出や大当たり時の興奮などが楽しめるギャンブルですが、還元率の観点から見るとやはりブックメーカーに軍配が上がってしまいます。
宝くじ
宝くじは年末や夏になると大盛り上がりになるギャンブルです。今ではロト6やナンバーズなど毎日抽選が行われている宝くじも数多く存在し、一獲千金を夢見て多くの方が宝くじを購入しているかもしれません。
そんな宝くじの還元率は約45%程度となっています。スポーツくじと同様に宝くじも法律で規制されており、運営が損をすることが許されていません。
勝ち続ける、安定して稼ぐという観点からは逸脱している宝くじですが、宝くじにそんなことを求めているユーザーはいないかもしれません。
オッズとの関係
ブックメーカーの還元率がいかに優秀かを解説してきましたが、実際にユーザーはどの点で還元率の高さを感じることができるのでしょうか。
それはオッズです。
例えば、全く同じスポーツ、全く同じ試合であるのにもかかわらずブックメーカーによってオッズが異なることがあります。これはそのブックメーカー間の還元率に差が生まれているためです。
例えば、チームAとチームBが試合をする場合にブックメーカーXは「チームA:1.5倍、チームB:2.6倍」、ブックメーカーYは「チームA:1.6倍、チームB:2.5倍」というオッズを付けているとします。
一見するとオッズのバランスが取れているように見えますが、計算をするとブックメーカーXの還元率は95.1%、ブックメーカーYの還元率は97.6%と差があります。このオッズではブックメーカーYを利用してベットした方がより高いリターンのチャンスを獲得できるのです。
オッズを比較することでそのブックメーカーが設定している還元率を見抜くことができるため、ブックメーカーでベットをする際には複数のブックメーカーの比較は欠かさないようにすることをおすすめします。
還元率の計算方法
- 各オッズの逆数を計算する
- 逆数の合計を計算する
- 逆数の合計の逆数を取る
チームAとチームBが試合をし、それぞれのオッズが以下のように設定されているとします。
- チームAのオッズ:1.75
- チームBのオッズ:2.25
この場合の還元率を計算します。
ステップ1: 各オッズの逆数を計算する
- チームAのオッズの逆数:1 / 1.75 = 0.5714
- チームBのオッズの逆数:1 / 2.25 = 0.4444
ステップ2: 逆数の合計を計算する
- 0.5714 + 0.4444 = 1.0158
ステップ3: 逆数の合計の逆数を取る
- 還元率 = 1 / 1.0158 ≈ 0.9845
したがって、この場合の還元率は約98.45%となります。
まとめ
ブックメーカーの還元率の高さについて解説してきました。ブックメーカーでベットすることは、他のギャンブルと比較しても高い還元率の恩恵を受けることができます。還元率が高いほど、ユーザーに対して払い戻される金額が増えるため、ユーザーにとって有利な条件となります。
しかし、注意しなければならないのは、還元率が高いことが勝率に直接的に繋がるわけではないということです。何も考えることもせずにただベットするだけでは、ブックメーカーで勝ち続けることはできません。
スポーツベットにおいては、そのスポーツの特徴やチーム・選手の分析など、多岐に渡る要素が不可欠です。以下の点に留意することが重要です。
- スポーツの知識: 試合のルールやチームの戦術など、基本的な知識を持つことが前提です。
- チーム・選手の分析: 最近のパフォーマンス、ケガの状況、対戦成績などを詳細に調べることが勝敗の予測に役立ちます。
- オッズの理解: オッズはブックメーカーの予測を反映していますが、自分の分析と比較して価値のあるオッズを見つけることが重要です。
- ベット管理: ベットする金額や回数を管理し、無理のない範囲で楽しむことが長期的な成功につながります。
スポーツベットは知識とスキルが試される場でもあります。情報収集と分析を怠らず、戦略的にベットすることで、より高い還元率を有効に活用することができるでしょう。


